チェコのクリスマスの習慣

クリシュトフ・コホウト

 クリスマスは、チェコで1年で一番大切なお祭りとして考えられているもので、家族が一緒にいるべきお祝いだ。キリスト教では、イエス・キリストが生まれたといわれている25日は大切だが、チェコの伝統によると、12月24日のクリスマス・イヴ、チェコ語でŠtědrý den (シュテドリー・デン)がクリスマスの中心になっており、多くの面白い習慣につながっている。

その習慣は占いに関したものが多い。クリスマスはちょうど1年の終わりごろで、この1年の出来事を反省したり、来年がどうなるかということを予想したりするには良い時期だからだ。

クリスマスの占いの方法がたくさんあるが、代表として、2つを紹介しよう。1つ目は、りんごの占いだ。りんごを真ん中で切り、種のあたりの形を見て予想する。星の形だと、来年は健康で過ごせるという意味で、十字の形だと、病気になったり死んだりする恐れがあると言われている。

クルミの殻の占い

2つ目は、クルミの殻の占いだ。家族のみんなはクルミの殻に小さいろうそく入れて小船を作る。小船は後でボウルに注いだ水の水面におき、その動きを見る。遠くまで行くと、来年は旅行したりすると言う意味で、みんなの小船は群れたら、家族は来年もずっと一緒にいられるということになる。

チェコのクリスマスのプレゼント文化はアメリカやイギリスのとかなり異なる。第一に、プレゼントをあけるのは、25日の朝ではなく、24日の夜ご飯を食べ終わってからだ。したがって、チェコの子供たちはもっと早くプレゼントを楽しめる。

第二に、プレゼントをあげると言われている者はサンタ・クロースではなく、Ježíšek(イェジーシェク)、つまり赤ちゃんのイエスだ。サンタが代表的な赤い服や白い髭で知られていたら、Ježíšekはもっと抽象的で、みんながシェアしているイメージがない。テレビのニュースでも、幼稚園の子供たちに、Ježíšekはどういう人なのかとインタビューしたら、それぞれの答えは全く違う。

また、面白いのは、Ježíšekの強さだ。小さい赤ちゃんだが、60年代にソ連によってJežíšekの代わりとして紹介されたDěda Mráz(ジェダ・ムラーズ、「冬のおじいさん」)にも負けず、現代アメリカの文化の影響で侵略しようとしているサンタにも勝った。その強さはちょうど、Ježíšekの抽象的さに基づいているだろう。

旧市街広場のクリスマスツリー

チェコには、西洋の国々と同じように、クリスマスツリーを飾る習慣があるが、この習慣は比較的に新しく、19世紀にできたそうだ。もっと古いクリスマスの飾りは、ヤドリギの葉っぱやBetlémといわれるものだ。 Betlémは、ベツレヘムでのイエス・キリスト降誕の情景を再現している小さい像や彫刻だ。多くの町のクリスマスマーケットには、等身大のBetlémがあったり、役者が演技していたり、本物の動物もいるBetlémも見られる。

ピルゼンの広場のBetlém

Betlémの演技

Betlém

それに、逆に非常に新しいベツレヘムに関する習慣がもう一つある。それは、ベツレヘムの光と呼ばれている。1986年から毎年、ベツレヘムのキリストが生まれた場所で永遠に燃えている聖火から火がともされ、ボーイスカウトによってヨーロッパやアメリカの諸国に運ばれている。聖火は多くの町まで運ばれ、誰でもがろうそくを使って聖火を家に持ってくることができる。そうすると、家庭にもベツレヘムと同じ炎が燃えるようになる。現代の道具や飛行機なしでは実現できないイベントだが、もともとのクリスマスの伝統につながっているので、とても素敵だと思われる。

私は子供のとき、クリスマスといえば、プレゼントを一番楽しみにしていたが、大人になるにつれて、プレゼントより独特なチェコのクリスマス習慣や雰囲気をエンジョイするようになった。モダンな世界の中で、母国の文化は守るべきだと思われるから。

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