スロバキアの映画

モニカ・グロソヴァー

スロバキアの映画は世界中であまり知られていないが、いい映画がたくさんあると思うので少しこの記事の中でスロバキアの映画を紹介したいと思う。

よく使われる題材は、自然や村民の生活や民話やお祭りなどだ。伝統的な音楽はいつも映画の雰囲気によく合っている。現代の人がもう忘れていた習慣も見せる。後は大恐慌と第二次世界大戦の問題について語る映画もよくある。

スロバキアの映画の中心はコリバ・テレビスタジオ(Koliba studio)という撮影所だ。スロバキアの俳優はよくチェコスロバキアやチェコの映画で共演する。

特に重要な俳優はヨゼフ・クローネル(Jozef Kroner)だ。いろいろなきれいな映画で主演した。コメディーでもドラマでも、クローネルは常に偉大だった。第38回アカデミー賞で外国語映画賞を受賞した「大通りのお店」(Obchod na korze)という映画で主演した。

ヨゼフ・クローネル

コメディーで、私の一番好きなのは「パホ君、ヒベにいる泥棒」(Pacho, hybský zbojník) だ。

クローネルが出演して、有名な他の映画は「スヴァコ・ラガン」(Sváko Ragan)で、ラガンという賢いおじさんの話だ。

有名なスロバキア人の演出家はユライ・ヤクビスコ(Juraj Jakubisko)である。ヤクビスコの映画で一番人気があるのは童話だ。たとえばクリスマスの映画といえば、「ペリヌババ」(Perinbaba) は雪を作るお祖母ちゃんの話で、チェコスロバキアですごく有名だ。

ヤクビスコ ペリヌババ

他のヤクビスコが作った映画は「千歳の蜂」(Tisícročná včeľa)だ。ヨゼフ・クローネルも主演していた。その映画は20世紀の1930年代の村で、人と自然の近い関係が見られる。

フランチシェク・ヘチュコ(František Hečko)という作家の本から多くの映画が作られた。例えば「赤ワイン」(Červené víno) は酒造家の家族を中心に、20世紀の初頭のスロバキア人村民の生活と経済問題を描いている映画が有名だ。

イギリスのロビンフッドのような歴史的なキャラクターもいる。スロバキア人のロビンフッドの名前はユライ・ヤノシーク(Juraj Jánošík)である。ヤノシークについていろいろな映画がある。一番有名なヤノシークを演じている俳優はミハル・ドチョロマヌスキー( Michal Dočolomanský)だ。ドチェロマヌスキーは「グラスに書いていた」(Na skle maľované)というミュージカルでヤノシークの役で主演した。
ÚMRTIE: Herec Michal Doèolomanský dnes zomrel

よくスロバキアの民話と習慣を見せている映画は、例えばクリスマスの映画「クリスマスのゴーフル」(Vianočné Oplatky)だ。「村の一年」(Rok na Dedine)では、季節に関係がある習慣や伝統的な音楽やお祭りなど見ることができる。村の一年

童話に関して言えば、チェコと比べると、そんなにきれいじゃないかもしれないが、いくつか良い映画がある。例えば「ポポルヴァルさん、世界中で一番」(Popolvár najväčší na svete)はシンデレラのような男性の話だ。そして「つぐみのひげの王さま」(Kráľ drozdia brada) 有名なグリム兄弟の童話から作った映画だ。