Kutná Hora クトナー・ホラ

ダヴィド・ムラーチェク

クトナー・ホラは中央ボヘミア州の東の地域にあり、町の歴史的な中央がユネスコの世界文化遺産に指定された。プラハから電車で一時間ぐらいで行けるし、様々な綺麗な教会も見られるので、プラハなどに泊まれば、日帰り旅行に良い場所だと思う。

町は昔から銀の採掘に関わっている。それで町の名前もkutatというチェコ語の言葉「採掘する」に由来している。採掘が10世紀ぐらい始まり、13世紀末にヨーロッパで採掘されていた銀の量の1/3を占めていた。その時にクトナー・ホラはボヘミアの王ヴァーツラフ2世の決まりによってプラハのグロショという銀貨が鋳造されている場所になった。そして次の世紀にクトナー・ホラに世界で一番深い500メートルの鉱山があった。しかし時間が経つにしたがい、銀の量がなくなってきたので、銀の採掘が18世紀に終わったのだ。

町の西方に聳えている教会は聖バルボラ教会だ。場所は電車の駅から遠いが、駅から出ているバスが教会の近くに停まる。14世紀に教会の建造が始められ、1556年に建築が終わったが、戦争の時ダメージを受け、火事にも遭ったので、今の教会の外部は1906年に再建された。教会の奥が観光できるだけではなく、そこで折々クラシック音楽の演奏も聴くことができる。

聖バルボラ教会

教会のすぐ近くにイエズス修道学校があり、現在その場所が中央ボヘミア州の美術館として使用されている。なお、そこから5分歩くと、フラーデクという場所に着く。それは銀の博物館で、そこに中世の坑道も見学できる。

ここを少し離れて、イタリア宮殿という場所がある。昔の時はそこでプラハのグロショが鋳造されていて、またチェコの王ヴァーツラフ4世の宮殿であったが、今は鋳造の歴史の博物館という場所で、偶にそこで結婚式が行われているそうだ。なぜ場所の名前にイタリアがついているかというと、そこで銀貨を鋳造している人たちはイタリアのフィレンツェからの人だったからだ。

イタリア宮殿

東の方に行くと、セドレツというの町の地区に着く。そこには1142年に建てられた聖母マリア修道院教会がある。チェコでは一番古いシター会の教会だ。

聖母マリア修道院教会

その教会を出て、少し歩くと全聖人の墓地教会と納骨堂という場所に来る。昔、教会の周りでペストや戦争で死んだ人が4万体以上埋められた。15世紀には、墓地に埋められた人の骨は教会に置いてあって、教会の神父は骨を積み上げ、骨のピラミッドを作ったそうだ。とはいえ、現在の骨の装飾は芸術家によって作られた。この教会では骨から作られたシャンデリアも見られる。

納骨堂OLYMPUS DIGITAL CAMERA

クトナー・ホラは特に歴史が好きな人にとっておすすめだが、誰でも楽しめる場所だと思う。

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